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2004/07/23

カホン研究その3

カホンのサウンドを決定づける要素として欠かせないのがbuzz弦です。響線、響弦、、、てのかな? なんせよ、弦が張られています。
これって、ギター弦に見えるけど、、、きっとそうでしょう。私のカホンにはPEAVEYの300円弦を仕込んでます。0.049インチの6弦ね。
弦とは言ってもこれは音階を出すための弦ではありません。何のためかと言えば、スネアドラムのスナッピー役なんです。
小太鼓の裏面に貼られた、縮れたワイヤーね。これと同じ役目を果たします。
コレがないと、カホンは箱を叩いた音のまんま、「ぽん!」とか「ぼぅん!」な音しか出ません。スネアドラムのような「バシッ!」とか「パン!」とかのアタックが強調された音が出せるのは、このBuzz弦あってのことなんです。

さて、そのbuzz弦ですが、、、(実は正式名称ってのは知りません) いわゆるペルー型ってヤツには殆ど付いているらしいです。スペイン型ってのにはあまり無いようで。。。。  ま、有るヤツも無いヤツも有る!ってことですね。
無いヤツも有るっていっても有るのは存在のことで弦が無いという意味ですよ。いや、だから弦が無いのも有るって、無いヤツは弦は無いよ。そんなヤツも有るというのは弦があって、いや、無くて!有るのも有るんだから、、、(以下略)

そんなbuzz弦ですが、貼り方仕込み方にはいろいろと思惑があるようです。

itacajon0723.jpg

これは私の3号機です。放射状に広がるように4本の弦を貼っています。
こうすると、打面上部を叩けば殆どがbuzzに触れる位置になるわけで、効率よく響くかなー、と考えたからです。
たしか、シュラグヴェルグの4005がこんなのぢゃなかったかなー。

そこで、昨日の写真を見ていただきたいんですが、、、下の方。
ARCOの弦の貼り方はかなり違いますね。調整機構がある下部からV字状に広がっているのです。
打面上部の左右を叩けば確実にbuzzが鳴るワケですねぇ。。。。
シュラグヴェルグの4007もこのタイプでした。

これって、実は上部を叩いたときにbuzzを鳴らすのが目的ではなくて、打面中央部を叩いたときに「buzzを鳴らさない」ってことがミソなのかもしれません。要するにベース音は響かせないようにってこと。
「ぼん!」って鳴る存在感の有る感じ。 「ぶしゃっ!」とか「う゛ぁぁっ!」にならないよーにという工夫なのかも。

事実、このARCOは上部を叩いたスネア風の音と中央部を叩いたバスドラ風サウンドの対比がすごくくっきりしているですねー。
ウチの3号機は打面アール加工によってかなり改善されてはいるけど、そこまでの分離は出来ません。
ここは一つ、弦の位置を替えてみようかな、、、と思う今日この頃なのでした。

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