北さんにも解る!ストラト調整法!!シンクロナイズドトレモロアーム編その4
いよいよ調整の具体例を書いていきましょう。
以前やっていた方法ですが、、、
図12
弦を外し、スプリングも外してアームを倒した状態でスクリューを締めていき、スクリューの頭がプレートに触れたところで止め、そこからほんの少しだけ戻す。
なんてことをやってましたけど、これは大間違いでした。
コレだと締め過ぎちゃうんですよ。
その結果、先に挙げた「支点上下に動かされまくり」状態になり、チューニングは不安定になってしまうんです。
じゃ、どーすればいいのかってぇと。
こうやりましょう。
図13
まず、スプリングを一本掛けます。ど真ん中がいいですね。ブリッジユニットが暴れないように、ってな感じです。
で、ブリッジスクリューを締めます。
スクリューの頭とプレートがぶつかり、プレートがボディーに当たるまで締めこむわけです。
この締め込む作業をもうちょっと詳しく書くと、、。
まずは全部を緩め、両端のスクリューだけを決めましょう。
あくまでも締め込みすぎに注意!
ある程度決まったら、スプリングを外して、作業台に置きます。
そして、先ほど決めたスクリューを、ちょっとだけ締めてみます。
すると、アームプレートが動くことが確認できるでしょうか?
(トレモロアームを取り付けておくと、その先端に動きが出るので解りやすいです)
確認できなければ、まだクリアランスが大きすぎますね。
図14
確認できたなら、スクリューをゆっくり戻します。
すると、後ろ側が浮いたプレートが下がり、ボディーに接触して止まったところでストップ。
これを1弦と6弦側の両サイド2本を先にきっちり決めましょう。
それが決まったら、2〜5弦のスクリューを同様に決めていきます。
この状態が、上部クリアランス「0」の状態になります。
で、ここからスクリューを、1/4〜1/2回転戻します(緩める)
これが、結構ナイスなクリアランスになりますですよ!
で、慌てずにスプリングを一つだけ掛け、何回かアーミングしてみましょう。
動きをチェックしながらね。
ビスにかじってないか、クリアランスはちゃんと取れているか、奥の方で妙に重くなったりしないか。
このアーミングで、ユニットそのものの位置は本決まりになりますから、スプリングはもう外しません。
巧く動いたら、残りのスプリングも付けてしまいましょう。
(細かい事言うと接点が上下にずれるんだけど、まぁ気にしないで進んで)
そうそう、支点部分にかるーくグリスを塗布するとよりよろしいかと。
(先日のblog写真ね)
さぁ、ここまで出来ましたか?北さん。
ゴールは近いか、、、も?
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コメント
なんだかギターが欲しくなりますた。。。。
投稿: 兎夢 | 2005/02/22 18:08
はふ〜、
今日の昼休みに書き始めて、一気にここまで行っちゃいました。
ストラトキャスター、いぢくるとコレがまた楽しゅうございます。
投稿: いたる | 2005/02/22 20:33
トレモロの調整について検索していたらこちらへ辿り着きました。図付きで分かりやすくて大変為になりました。
色々と試行錯誤しながらやってみたのですが、イマイチうまく行きません。解説されているように1/2~4/1回転ネジを戻してみたのですが、フルダウンの状態でどうしても支点(?)がずれてしまっている感じがします。(スプリングを外してフルダウンすると若干抵抗感がありました。)
そこでこちらのウエブマスターさんが以前されていた(図12)の方法を試してみたところ、動きもスムースで狂いも少なくなったような気がします。ギターそれぞれ個体差がありますので一概には言えませんが、とりあえずは私のギターにはこちら(図12)のほうが具合が良かったです。もしかしたら私はフローティングのセッティングなのでその点が違うのかも知れませんね。
オススメの方法ではありませんでしたが、結果的にうまく行きましたのでお礼が言いたくてカキコミさせて頂きました、どうもありがとうございます。(^^)
投稿: makorin | 2005/03/06 04:01
あれから色々探していたらこんなページを発見しました。
http://homepage2.nifty.com/mtcom/guitars/trem.html
↑こちらを参考に、ナットの方も少しいじってみました。(夜中なのに耐水ペーパーでゴシゴシ・・)結果は良好です。全然狂いません(^^)やったぁ!!
投稿: makorin | 2005/03/06 05:25
makorinさん、初めまして。書き込みありがとうございます。
いやぁ、実際にやってみましたか(^^;
実はココに最大の「コツ」があって、北さんからの同様のつっこみを期待していたのですけど、まだアームを買っていないようです。うーむ。
基本的に、フローティングとは若干の違いが有ることをご理解ください。
さて、その支点ズレに関してですが、スクリューの戻し量が多すぎるとずれますね。。。
ちゃんと戻し量を守っていても最初のプレートに当たるまで締めるゼロの位置が甘いとズレることが多いんです。
締めすぎはダメですが、緩いのはもっとダメなので、、、、
支点ズレを感じるときは、スクリュー調整をやるときにスプリングを掛けたままでやってみると良い場合もあります。
締め込んで、ぴったりあたったと思ったらプルダウンを繰り返してアタリを見るのです。
戻し量も1/8〜1/4ぐらいで様子を見ていきましょう。
(1/2では多すぎたかな)
それでもダメな場合、スプリングを増やし、弦を張って、各所にそれなりのテンションを保ったままでスクリューを締め込んで戻す、という荒技までありますが、、あくまでも北さん用なのでそのへんの加減が微妙すぎてあえて書いてはおりませんでした(^^;
なんにせよ、フローティングとベタ付けの最大の違いは、この微妙な戻し幅にあります。
ベタの場合は、微妙にクリアランスを多めに取ることがキモだと、私は考えておりますです。
弦が切れたときのチューニングの狂いを最小にするには図16の状態が私にとっては一番安定しています。
図12の場合、どうしてもブリッジがうまくボディーに当たらず、弦が切れたときのチューニングズレが大きいんですよ。。。
もちろん、コレが完全とは思えませんが、多少でもmakorinさんのセッティングの参考になれば幸いです(^o^)/
そう、ナット!
これも奥が深すぎますね。。。。
また時間が出来たときに書いてみようと思っております。
投稿: いたる | 2005/03/06 10:38