北さんにも解る!ストラト調整法!!シンクロナイズドトレモロアーム編その8
原理が解ったところで早速オクターブ調整をやっつけましょう。
必要な物は、サドルを調節できるドライバーと、カポタスト。
チューニングメーターは、、、まぁ、、、、使っても良しとしましょう。(自分の耳を鍛えることも重要です)
そーだ!
その前にサドルの高さをぎっちり出しておきましょう。
小さなイモネジを廻して、指板のRに合うように。
一つのサドルに二つのイモネジが有るわけですが、高さは二つとも揃えてください。傾くと弦がズレますぜ。
さぁて、キーポイントは「カポタスト」です。これは必需品。
いたる的には演奏に使うことは無いけれど、調整には欠かせません。
なんでカポ?
と、お悩みの北さんへ。。。
ハイパー重要なことなんですが、、、
開放弦と12フレットのハーモニクスを比較してのオクターブ調整をしてしまうと、開放弦と12フレットだけは合いますが、他の11ポジションでは「合うわけがない」んですよ。
なので、私は12フレットでの調整はいたしません。へい。
何故かというとですね、、、
これをよくみてくだせい。
図その18
一番上が、開放弦。
真ん中が、1フレットを押さえたところ。
下が、2フレットを押さえたところ。
ポイントは、フレットを押さえると弦がこれだけ曲がっているって事ね。
前回書いたけど、これだけ弦が曲がればテンションも上がる。
ってことは、音程も上がるぢゃん!
特に、開放弦と1フレットのテンション差は激しいのです。
ナットやフレットは、倍数の比で数学的に決められているのですが、実は弦振動はこんなテンションの差に邪魔をされて、精確な音程が出せません。
なぁんだ、それぢゃどうすればイイんぢゃー!
と、お嘆きの北さんへ。
解放と1フレのテンション差はでかいんですが、1フレと2フレの違いは少ないんですよ。
よーく見てください。
実は、弦とフレットの距離が有ればあるほど、テンション差は激しくなり、音程差は不安定になるんですが、1フレと2フレなら、それほど違いは無いのです。
図その19
テンションが違ってくる直接の原因は、ナットの高さにあります。
「この高さが大問題!」と書いたように、これが高ければ高いほど、フレットを押さえたときのテンション差が大きくなります。
いわゆる「フレット音痴」になるわけで、どんな名人が弾いたところで音程は決まりません。
その対策として、ナットの高さを極限まで下げる、という方法もあります。
しかし、これは開放弦でビビリを生じさせる原因にもなるので、限界があります。
それでは、テンションを考慮して、ナットをブリッジ側に移動させる?
それは実に正しい!
っつーか、それこそがバズ・フェイトン・チューニング・システム「Buzz Feiten Tuning System」の原理ですね。
(特許なんか取りやがって!)
しかぁし、どちらにしても北さんの手におえる解決方法では有りませんねぇ。
それではどうするか!
結論。
解決しない!
そう、ほっとくのだ(^_^;
出来ないモノは出来ない。
諦めよう!
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